科目Bの演習で、用語は知っているのに答案が問いからずれることがあります。まず設問が求めるものを短く言い換え、本文のどの条件を使うか決めてから書き始めると、思いつきだけの解答を減らせます。この記事は学習時の読み方を整理するもので、特定の得点や合格を保証する方法ではありません。
IPAの情報処理安全確保支援士試験の案内では、科目Bは記述式、試験時間150分、4問から2問を解答すると案内されています。制度・出題形式は受験前に必ず公式ページで再確認してください。IPAは過去問題、解答例、採点講評も公開しています。過去の紙の試験問題は読み方の練習に使えますが、CBT本番の画面や操作を再現するものではありません。
先に「何を答えるか」を決める
設問の末尾を見て、「原因」「理由」「対策」「確認すべき情報」のどれを求めているかを丸で囲みます。次に対象を特定します。同じ認証の話でも、「誰が」「どのシステムに」「いつ」アクセスしたかで答えは変わります。技術的に正しい一般論でも、対象や条件が違えば問いへの答えになりません。
例えば「A社の管理者が、退職後も有効だったアカウントを発見した。再発防止のため、どの運用を見直すか」という設問なら、一般的なパスワード強化だけを並べる前に、退職連絡から権限停止までの担当と確認記録を探します。この設問は説明用の架空の例であり、IPAの実際の問題文ではありません。
本文の根拠を一つずつ対応させる
演習では、設問ごとに小さな三列メモを作ります。
| 設問の要求 | 本文・図表の根拠 | 解答に入れる要素 |
|---|---|---|
| 何が問われているか | 条件、時系列、設定、ログのどこに書かれているか | 根拠から直接言える範囲はどこまでか |
説明用の架空の設問に当てはめると、「再発防止の運用」が要求、「退職後もアカウントが有効」が本文の根拠、「退職連絡と停止の担当・完了確認を決める」が解答に入れる要素になります。これは実際のIPA問題の解答例ではありません。
根拠が見つからないときは、自分の知識で穴を埋める前に、図の凡例、注記、時系列を読み直します。反対に、本文にない前提を足すなら「推測」と区別してください。解答例と表現が一致することだけにこだわらず、要求された対象と根拠が対応しているか確認します。
解答前の30秒チェック
- 設問が求める種類(原因・理由・対策など)に答えているか。
- 対象の人、システム、時点が本文と一致しているか。
- 本文にない断定や、条件を超えた一般論を入れていないか。
- 字数や形式の指定を満たしているか。
解いた後は、過去問復習ノートで「どの根拠を見落としたか」を記録すると、次の問題につながります。学習全体の順序から見直したい方は、SC攻略ロードマップを参照してください。
