科目Bの過去問を解くとき、「どの問題を選ぶか」で迷い、得意な設問にも十分な時間を残せないことがあります。解答中の根拠の拾い方は別の記事で扱いました。ここでは、演習の開始時に問題を選び、時間を記録し、次回の練習へつなげる方法に絞ります。
IPAの情報処理安全確保支援士試験案内では、2026年度の科目Bは記述式、試験時間150分、4問から2問を解答すると示されています。CBT方式の画面操作や会場固有の条件を、過去の紙の問題だけから断定することはできません。受験前に必ず最新の公式案内を確認してください。
最初の見比べは「知っている分野」だけで決めない
演習では4問の冒頭と設問を一度見渡し、解答する2問を仮に選びます。分野名だけでなく、システム構成を追えるか、設問が何を求めているか、図表や条件を読めるかを確認します。聞き慣れたテーマでも、設問の前提がつかめなければ時間がかかります。
判断に迷うときは、候補ごとに「設問の要求が分かる」「図表の関係が追える」「根拠を本文から探せる」を○・△・×で記録します。○の数が多い問題を機械的に選ぶ方法ではなく、自分が詰まりやすい箇所を可視化する練習です。短い下見の段階で、細部まで解き始めないようにします。
150分を練習用の枠に分ける
次の配分は公式の推奨時間ではなく、演習のための説明用の例です。最初の10分で4問を見比べ、選んだ2問に各60分、答案の確認に15分、予備に5分を置くと計150分です。2問の長さや得手不得手で60分ずつが合わなければ、自分の演習記録に合わせて変えます。
| 区間 | 説明用の時間 | 確認すること |
|---|---|---|
| 4問の下見・2問の仮選択 | 10分 | 設問の要求と図表の読みやすさ |
| 1問目 | 60分 | 条件の読み取り、答案作成 |
| 2問目 | 60分 | 同上。途中で残り時間を確認 |
| 答案の見直し | 15分 | 主語・対象・字数・書き忘れ |
| 予備 | 5分 | 想定外の読み直し |
時計だけを見て解答を急ぐのではなく、どの段階で時間を使ったかを残すことが目的です。解答中の設問と根拠の結び方は科目Bの根拠を拾う読み方で確認できます。
解いた後は「時間不足」の内訳を書く
「時間が足りなかった」だけでは、次回の対策を決めにくくなります。演習が終わったら、下見、本文読解、答案作成、見直しのうち、どこに予定外の時間を使ったか記録します。
| 記録欄 | 記入例(架空の演習) |
|---|---|
| 選んだ問題と理由 | 問1・問3。設問の要求を説明できた |
| 下見にかかった時間 | 14分。図表を読み込みすぎた |
| 詰まった箇所 | 問3の条件の対応づけ |
| 次回変えること | 下見では設問と構成だけを確認する |
この表は架空の演習例であり、実際の試験結果や採点データではありません。IPAの過去問題・解答例・採点講評を使い、選択や時間の記録とともに答案の根拠も振り返ります。過去問復習ノートには解答後の見落としを残せます。
まとめ
時間配分は固定の正解を暗記するものではありません。4問を見比べた理由、2問の各段階で使った時間、見直しで見つけた不足を記録し、次の演習で一つずつ調整します。学習全体の順序を整えたい方はSC攻略ロードマップから確認してください。特定の得点や合格を保証する方法ではありません。
