Windowsのログオン失敗4625が繰り返されるときの調べ方

Windowsのログオン失敗4625の原因を切り分ける 技術検証ラボ

4625はログオン失敗の記録です。しかし、同じイベントが何度もあるだけでは、入力ミスか、自動処理の設定か、不審な試行かを判断できません。まず失敗したアカウント、時刻、ログオンの種類、失敗コードを並べましょう。

この記事のログはすべて説明用に作成した抜粋です。実機で取得した結果ではなく、項目を比較しやすいように整理しています。アカウント名とアドレスも架空です。

どこを見ればよいか

イベントビューアーの「Windowsログ」→「セキュリティ」でイベントID 4625を探します。記録されるかどうかは監査設定や発生箇所に依存します。見つからない場合は、対象コンピューター、期間、監査設定を確認してください。

見る項目読み取ること
TimeCreated / Computerいつ、どのコンピューターが記録したか
TargetUserName / TargetDomainName失敗した対象アカウント
LogonTypeどの種類のログオンか
Status / SubStatus失敗理由と補足
IpAddress記録されていれば送信元を調べる手掛かり

Subject側のアカウントを、失敗した対象アカウントと混同しないようにします。Logon Typeの2は対話、3はネットワーク、4はバッチ、5はサービスです。Status/SubStatusの0xC000006Aは誤ったパスワード、0xC0000064は誤ったユーザー名などの手掛かりになります。Microsoftの4625仕様

例1:人が操作した直後に失敗している

説明用ログ・抜粋:

TimeCreated: 2026-09-08 09:00:10 +09:00
Computer: LAB-PC01
EventID: 4625
TargetUserName: lab-user
TargetDomainName: LAB-PC01
LogonType: 2
Status: 0xC000006D
SubStatus: 0xC000006A
IpAddress: -

ここで分かるのは、対話ログオンでパスワードに関係する失敗があったことです。入力した人や意図までは分かりません。

担当者が同じ時刻にログオンを試したか確認します。後で成功したか調べる場合も、時刻だけでなくアカウント、端末、ログオンの種類を合わせて見ます。近くに4624があるという理由だけで、この失敗と同じ操作だったとは断定しません。

例2:5分間隔で同じアカウントが失敗する

説明用ログ・複数イベントの要約:

09:00:00 +09:00  LAB-PC02  4625  task-user  Type=4  Status=0xC000006D  SubStatus=0xC000006A
09:05:00 +09:00  LAB-PC02  4625  task-user  Type=4  Status=0xC000006D  SubStatus=0xC000006A
09:10:00 +09:00  LAB-PC02  4625  task-user  Type=4  Status=0xC000006D  SubStatus=0xC000006A

一定間隔とバッチ型のログオンは、自動処理を調べるきっかけになります。タスクの実行時刻、使用アカウント、直近のパスワード変更を確認します。ただし、この三行だけではタスクが原因とは確定できません。

設定を直す場合は、処理の所有者と影響範囲を確認します。修正後には、次の実行が成功し、同じ失敗が止まったかを確認します。イベントを消すことは原因の修正になりません。

例3:同じ送信元から複数の名前で失敗する

説明用ログ・複数イベントの要約:

10:10:00 +09:00  LAB-SRV01  4625  test-user1  Type=3  Source=192.0.2.25  SubStatus=0xC0000064
10:10:02 +09:00  LAB-SRV01  4625  test-user2  Type=3  Source=192.0.2.25  SubStatus=0xC0000064
10:10:04 +09:00  LAB-SRV01  4625  test-user3  Type=3  Source=192.0.2.25  SubStatus=0xC0000064

192.0.2.25は文書用のアドレスです。ここでは複数の対象名への失敗が短時間にあると読めます。不審な試行を考える材料ですが、許可されたテストや設定不備の可能性も残ります。

送信元の所有者、予定された作業、同じ時間帯の接続記録を確認します。特定できない場合はイベントを保全し、組織の対応窓口へ引き継ぎます。IPアドレスは接続元の手掛かりであって、人の身元を証明するものではありません。

調査メモを残して改善後も見る

記録すること記入例
事実同じ対象アカウントで5分間隔の失敗
仮説定期タスクの資格情報が古い可能性
次の確認タスクの所有者と変更履歴を確認
実施した変更担当者が設定を修正
確認結果次回実行結果と同じ条件の失敗件数を確認

件数の比較は、同じ端末、同じ期間幅、同じ対象で行います。一時的に記録が減っても、監査や収集が止まっていないか確認してください。

よくある質問

送信元が「-」ならおかしいですか?

認証方式や記録状況によって情報が得られない場合があります。端末名、ログオンの種類、プロセスなど他の項目を併せて確認します。

何件から攻撃ですか?

一律の件数では決められません。平常時との差、アカウントの重要性、送信元、発生間隔などを合わせて判断します。

成功の記録もあれば侵入されたのですか?

正規の操作である可能性もあります。失敗と成功が同じ操作の流れかを確認し、その後の操作も含めて調べます。

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