認証ログの見方|Windows・Linuxで確認したい記録と調査の基本

WindowsとLinuxの認証ログでログイン成功と失敗を確認するイメージ 技術検証ラボ

TECHNICAL PRACTICE / LOGGING

認証ログの見方
Windows・Linuxの「成功」「失敗」を読む基本

認証ログは、ログインの成功・失敗を記録したものです。障害調査や、不審な利用の早期発見に役立ちます。

この記事で最初に知ること:成功・失敗を判別したら、時刻、アカウント、接続元の順に確認します。

重要:掲載するログ・画面・出力は、理解のために作成した説明用の例です。実測ログや実機画面ではありません。環境や設定により記録内容は異なります。

まず結論:成功・失敗はこの表示で分かる

細かい項目をすべて読む必要はありません。WindowsはイベントID、Linuxはログ行に含まれる単語を最初に見ます。

Windows:イベントビューアー

「Windows ログ → セキュリティ」を開き、一覧のイベントID列を確認します。

成功:イベントID 4624

失敗:イベントID 4625

まず4624と4625を探し、該当行の時刻とアカウントを見る、という順番です。

Linux:SSHサーバーのログ

journalctl/var/log/auth.log、または/var/log/secureを確認します。

成功:Accepted password / Accepted publickey

失敗:Failed password / Invalid user

「Accepted」は受け入れられた、「Failed」は失敗です。まずこの単語を探せば十分です。

注意:4625やFailed passwordが1件あるだけでは、不正ログインとは断定できません。入力ミスや設定変更後にも記録されます。

確認する順番

1. いつ起きたか

問い合わせ・アラート・管理作業があった前後の時刻を絞ります。

2. 誰の記録か

利用者、管理者、サービスアカウントを区別します。

3. 成功か失敗か

失敗だけでなく、その直後に成功していないかも確認します。

4. どこからか

普段使う端末・拠点・VPN経路と一致するか、変更記録と照らし合わせます。

Windowsで見る認証の記録

Windowsでは、イベントビューアーの「Windows ログ → セキュリティ」で確認します。代表例として4624はログオン成功4625はログオン失敗です。

イベントビューアーでの見方

  1. 「Windows ログ → セキュリティ」を開きます。
  2. 「現在のログをフィルター」で4624,4625を指定します。
  3. 操作した時刻と対象アカウントを照合します。

PowerShellで直近の記録を確認する

Get-WinEvent -FilterHashtable @{
  LogName = 'Security'
  Id = 4624, 4625
  StartTime = (Get-Date).AddHours(-24)
} | Select-Object TimeCreated, Id, ProviderName, Message

出力では、TimeCreated(時刻)、Id(成功・失敗)、対象アカウント、Logon Type、接続元情報、失敗理由を確認します。

説明用の出力例

TimeCreated         EventId UserName LogonType SourceIp  Workstation
-----------         ------- -------- --------- --------  -----------
2026/09/05 10:01:00 4624    lab-user 2         -         LAB-WIN
2026/09/05 10:02:11 4625    lab-user 2         127.0.0.1 LAB-WIN
2026/09/05 10:02:29 4624    lab-user 2         -         LAB-WIN
  • 4624:ログオンが成功した記録です。
  • 4625:ログオンに失敗した記録です。
  • LogonType=2:端末での対話型ログオンの例です。

Linuxで見る認証の記録

Linuxでは、Debian系では/var/log/auth.log、Red Hat系では/var/log/secureが使われることがあります。systemd環境ではjournalから確認できます。

SSHサーバー側で確認する

sudo journalctl -u ssh.service --since "today" --no-pager

# Red Hat系などでサービス名がsshd.serviceの場合
sudo journalctl -u sshd.service --since "today" --no-pager

ログファイルを使う環境では、次のように成功・失敗に関係する行を絞り込めます。

sudo grep -E 'sshd.*(Accepted|Failed|Invalid user)' /var/log/auth.log

説明用の出力例

Sep 05 10:01:00 lab-server sshd[2090]: Accepted password for lab-user from 192.0.2.10 port 50090 ssh2
Sep 05 10:02:11 lab-server sshd[2101]: Failed password for lab-user from 192.0.2.10 port 50100 ssh2
Sep 05 10:02:29 lab-server sshd[2110]: Accepted password for lab-user from 192.0.2.10 port 50104 ssh2
  • Accepted password:パスワード認証が成功した記録です。
  • Failed password:パスワード認証に失敗した記録です。
  • for lab-user:認証対象のアカウントです。
  • from 192.0.2.10:サーバーから見た接続元です。

公開鍵認証では、成功行がAccepted publickeyになることがあります。

失敗ログをどう扱うか

件数だけで過剰反応せず、次の組み合わせを確認します。

  • 短時間に同じアカウントで失敗が続いている
  • 複数アカウントに同じ接続元から失敗している
  • 失敗の直後に、普段と異なる接続元から成功している
  • 未使用・用途不明のアカウントが使われている

該当した場合も、自己判断でログを削除したり設定を大きく変えたりせず、時刻・アカウント・接続元・周辺ログを記録して組織の手順に従います。

調査メモに残す項目

環境:OS・ビルド/監査・ログ設定
期間:開始・終了時刻とタイムゾーン
対象:アカウントと接続先
観測:成功・失敗、時刻、接続元
判断:確認できた事実/追加確認が必要な点
改善:保存期間・通知先・監視設定

公開時は、実在のユーザー名、組織名、端末名、IPアドレス、認証情報を必ず伏せます。

隔離環境で、検知・防御・改善につなげる

認証ログの見方を、安全に観察し、運用改善へつなげましょう。

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